2月18日

ライター志望だと言えば夢があるねと返される。

これからの生活を現実的に考えた結果に夢なんてないのだが、反応に困る。その相手はおおよそ、わたしが手に入れることのできなかった人生を歩んでいたりするものだから、胸が苦しくなる。

美容で食べていこうと考えていたが、情勢的に難しい。そのうえ身も蓋もないが、わたしはわたしの美容にすら自信がない。だから売り出せない。ただ、美容についてやってみたいことはある。知的障害をお持ちの方にも伝わるように、美容情報を書きたい。この障害をもつ友人知人が世間に流通する情報をうまく飲み込めない姿をみて悔しいと思ったから。今風にいえばユニバーサルデザインか。これなら「夢がある」と言われて感謝の言葉を返せそう。

 

そういうのとは関係なく、わたしにはひとつだけ夢がある。

それは好きな人に誕生日を祝われたいということ。もしかしたら些細な夢なのかもしれない。けれどわたしには無い経験なのだ。そもそも祝福されて生まれ育っていないわたしにとって他人が自分の誕生日を祝うという行為自体ピンとこないし、幸福な恋愛もまた、ピンとこない。

だからどう頑張ればいいのかわからないものの、夢を叶える頑張り時があるとすればそれは今で、これがラストチャンスのように思う。

結婚は望まない。現状なんのメリットもない。それどころかわたしの身内がいやな思いをさせることは避けられない。だから大切に思う相手とはなおさら結婚なんてしない。仮にあるとすれば何十年か先かなあ。夢も希望も無いかもね。

わたしにとっては好きな人に祝福されること。これが人生でみつけた夢なのだ。