2月19日
部屋の灯りを落としたあとに、優しさについて考える。わたしはそれを誰かに渡すことができているだろうか。
定義が曖昧なものを、
今夜はダメだ。すでに睡眠薬を飲んだのだ。
この家での陰湿な扱いに耐えられず精神安定のために錠剤を飲み干す。神経がシャットダウンしていく。眠りというよりもはや気絶。
この陰湿さは証明が難しい。すべて傷付くわたしが悪い。そう仕向けられる。わたしに対する思いやりだけが恒常的に欠落していて、下の身分だ。
この家から一歩外に出たら、けっこう好かれていたりするのだけれど、困った、頭がまわらない。
母にとってはしたくない結婚、ほしくもない子ども、望んでいない女の子、内向的な性格で肌が白く、幼い頃は背が高かった。そんな理由でわたしは肉親から優しさを受けることなく大人になった。優しくされるとびっくりしちゃう。ありがたいよね。